競技かるた試合用着物をレンタル 近江神宮が開始
小倉百人一首競技かるたの「聖地」とされる大津市の近江神宮は、「かるたクイーン」や「名人」気分で境内散策を楽しんでもらおうと、競技かるたの試合用着物のレンタルを始めた。競技かるたを扱った漫画「ちはやふる」が話題となり、着物姿で記念撮影する若者が増えている。境内の時計館宝物館では「百人一首かるた展」も開いている。
近江神宮は、百人一首の一番を詠んだ天智天皇を祭り、競技かるたの名人戦とクイーン戦が毎年1月に開かれるなど各種大会が盛んに開かれている。漫画「ちはやふる」は、競技かるたに情熱を注ぐ少女たちを描き、近江神宮が「聖地」として登場。昨秋からテレビアニメとして放映され、ファンの参拝が目立つようになっている。
試合用着物のレンタルは4月末から開始。月曜日を除く毎日午前9時半~午後3時半に男性は和服はかま姿、女性は振り袖はかま姿の衣装を1着500円(1時間)で貸し出している。同神宮は「大型連休中は若者を中心に利用があり、散策や写真撮影を楽しんでおられました」という。
時計館宝物館の「百人一首かるた展」では、等身大人形によるクイーン戦の対戦風景の再現をはじめ、高松宮家愛用のかるたや百人一首にまつわる屏風(びょうぶ)や掛け軸など貴重な品々を展示している。珍しい時計など常設展示も合わせて観覧料は一般300円。月曜休館。来春までの予定。問い合わせは同神宮TEL077(522)3725へ。
【 2012年05月08日 09時49分 】