(5/7)
元祖肉体派俳優の野村将希(59)が6日、さいたま市内で開催された「全日本マスターズアームレスリング選手権大会(世界大会出場選考会)」の50歳代80キロ以下右腕の部に出場した。1回戦は勝ち上がったものの、2回戦で敗れ、敗者復活戦も初戦敗退。今年11月の還暦を前に、百戦錬磨の猛者たちに打ちのめされたが「来年も出場して、今日、負けた人にリベンジしたい」と、今後も還暦世代に希望を届ける挑戦を続けていくことを明かした。
「キャリアはたった3カ月。みなさんからみれば“なめんなよ!”ということだったのでしょうね」‐。元祖肉体派芸能人も、若いころからアームレスラーとして戦ってきた“腕自慢”たちに、レベルの違いを思い知らされた。
59歳にして初参戦した。テレビ企画のアームレスリングで若い人に負け続け、審判を務めた協会関係者から「同世代の人と戦ってみては」とマスターズ大会を勧められた。「今年は還暦を迎える。何か新しい挑戦をして、同世代の人に頑張ればできることを伝えたい」と出場を決めると、大会前の3カ月間、みっちりトレーニングを積んで臨んだ。
“水戸黄門の飛猿”の参戦とあって、セレモニーも行われたが、歴戦の猛者たちに遠慮はなし。野村は2回戦、敗者復活戦と連敗し、見せどころなく、戦いを終えた。「腕を組む段階で力を出しやすい握りにしてしまう。腕力もそうだけど、何しろテクニックが違った」と敗因を分析した。
世界大会への出場切符もかかっていたが、壁は高かった。しかし、野村は「このままでは引き下がれないですね」と“再挑戦”を表明。60歳の部で出場が可能となる来年の大会に向け、今後も競技を続ける。
「今日負けた人にリベンジをしたい」と元チャンピオンから指導を仰ぎ、「今後は別の大会などにも出て腕を磨く」とキッパリ。還暦を前にした“飛猿”は己の腕一本を武器に旅に出る。
(デイリースポーツ提供)
Copyright© 2011 神戸新聞社 All Rights Reserved.