■震災がれき受け入れ 科学者らが滋賀県に見直し要望
震災で出たがれきの受け入れを表明している滋賀県に対して、土壌汚染などを研究している元大学教授らが方針の見直しを求める要望書を提出しました。
要望書を提出したのは、滋賀県在住で環境学や土壌汚染などを専門とする元大学教授ら5人です。
滋賀県は、がれき1キログラムに含まれる放射性物質が100ベクレル以下という関西広域連合で決めた基準を満たすものについて受け入れる方針ですが、元教授らはこの基準は、IAEA(国際原子力機関)が定めた基準などと比べても非常に高く、琵琶湖の水質にも影響を与えるとして受け入れの見直しを求めています。
「拡散を防止し、封じ込めるのが放射性防護の原則。それを被災地支援の美名の下に全国に拡散させるのは常軌を逸している行為」(大阪市立大学大学院 畑明郎元教授)
滋賀県では現在、高島市や長浜市などががれきの焼却処分を、近江八幡市が埋め立て処分を前向きに検討しています。 (05/07 18:58)
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