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国際
【プーチン大統領就任】再登板 課題と野心と
2012.5.8 00:30
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だが、政権の長期化に伴って、「プーチン氏は自らと取り巻きの(既得権益の)損失を恐れ、権力を去るに去れない状態に陥っている。もはや現状維持が精いっぱいだ」(専門家)との指摘もまた、根強い。
政治・経済の改革が不十分な場合、反政権派が勢いづく恐れがある。さらに、政権内部のエリートの間にも、改革の方向性ではさまざまな意見があるとみられ、政権運営が順調にいくかは不透明な部分もある。
ユーラシアの「極」
プーチン氏は前回大統領期から、米国の「一極支配」に反発して「多極化世界」の概念を力説してきた。プーチン新政権のロシアは、欧米との対立も辞さずに、国益を前面に打ち出した大国路線を邁進(まいしん)するものとみられる。
他方、自国が「極」の一つとして生き残るために、プーチン氏が重視するのがアジア太平洋諸国との関係拡大だ。欧州連合(EU)と中国という「極」のはざまで埋没しないために、新政権は日本など中国以外の国々と経済関係を深め、その協力を経て人口の希薄な極東・東シベリア地域の発展につなげたい考えだ。
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