グリー社長:1日で資産560億円目減り-景表法違反報道の株価急落で
5月7日(ブルームバーグ): ソーシャルゲーム国内2位グリーの創業社長で、国内最年少の億万長者でもある田中良和社長(35)の資産が、一気に約560億円目減りした。同社などが扱うゲームの一部に景品表示法が禁じる懸賞に当たる部分があると消費者庁が判断した、との報道で同社株価がストップ安(値幅制限いっぱいの下落)となり、保有株の評価額が急減した。
グリーとともに株価急落に見舞われたディー・エヌ・エー(DeNA)が供給するソーシャルゲームは、端末を問わず配信され、追加アイテム購入で収益を上げる形式で急成長。田中氏も昨秋、世界的に「10億人が利用するサービスを作る」意向を示すなどしてきた。
米フォーブズ誌の2012年版世界長者番付によると、田中氏は国内最年少の億万長者。昨年末時点で同社株の48%に当たる約1億1220万株を保有している。それだけに、同社株が7日にストップ安で500円下がったことは同氏の資産を直撃した形となった。同社広報の入山真一氏は、社長の資産目減りに対するコメントを避けている。
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Michael Tighe mtighe4@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
更新日時: 2012/05/07 17:33 JSTニュース一覧
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