クーポンの有効期限が違法であるとして、米国では訴訟で負けたグルーポン。最近ネット放送された社内ミーティングでは、CEOであるアンドリュー・メイソン(Andrew Mason)さんが、これまでの同社の無責任なふるまいについて認める発言をしています。
「我々は多くの意味において、大人の身体をもった幼児のままだ」
日本では「グルーポンおせち事件」以降すっかり影が薄くなってしまいましたが、米国でも昨年11月のIPO公開価格(1株20ドル)から半年足らずで株価が40%近くも下落。こういった状況を見て、さすがにヤバいと思ったのでしょう...。
地域ビジネスに絡んだWebサービス市場の初期段階では、グルーポンはまず競合他社に勝つため自社を急成長させる戦略的意志決定を行ってきました。しかし、今はその勢いをゆるめてでも「品質と管理」を大切にし、「愚かなリスクは冒さない」と心に決めたようです。
ちなみにこの社内ミーティングは、一般社員が役員に質問できるようにタウンホールで行われた非公式ミーティング。お酒も飲める会場だったようですが、メイソンさんは今後6ヶ月の全社プライオリティを説明しながらビールをがぶ飲みし続け、しまいには「飲み過ぎてすいません...」と謝罪。
グルーポンの巻き返しにも注目が集まりますが、肝臓の管理と健康リスクにも気をつけたいところですね。
[Wall Street Journal 画像:Roebot under Creative Commons license]
Rumi (Jamie Condliffe)