トップページ経済ニュース一覧東電新社長 廣瀬直己常務が昇格へ
ニュース詳細

東電新社長 廣瀬直己常務が昇格へ
5月7日 21時25分

東電新社長 廣瀬直己常務が昇格へ
K10049506711_1205072139_1205072149

東京電力は、西澤俊夫社長が退任し、後任に原発事故の被害者対策を担当してきた廣瀬直己常務を昇格させる方針を固め、最終調整に入りました。この人事は、東京電力が8日、臨時の取締役会を開いて決定し、ことし6月に予定されている株主総会を経て、正式に決まる見通しです。

関係者によりますと、東京電力は、去年6月に就任した西澤社長が退任し、その後任に廣瀬常務を昇格させる方針を固め、最終調整に入りました。
廣瀬氏は59歳。
昭和51年に東京電力に入社し、企画部門や営業を担当したあと、おととし6月に常務に昇進し、去年3月からは「福島原子力被災者支援対策本部」の副本部長として、原発事故の被害者対策を担当してきました。
東京電力の社長人事を巡っては、勝俣恒久会長の後任の新会長への就任が事実上決まっている原子力損害賠償支援機構の下河辺運営委員長が、経営改革と再生に向け西澤社長の退任と内部昇格による後任の社長人事を急ぐ考えを示していました。
こうしたなか、常務の廣瀬氏の起用が固まった背景には、経営陣の若返りとともに、東京電力が原発事故の賠償を最優先に進めるという姿勢をアピールするねらいがあるものとみられます。
東京電力内部では、西澤社長の続投を求める意見もありましたが、原発事故の賠償に加え、電力事業にも詳しい廣瀬氏の昇格には、大きな異論は出ない見込みです。
この人事は、東京電力が8日、臨時の取締役会を開いて決定し、ことし6月に予定されている株主総会を経て、正式に決まる見通しです。

[関連ニュース]
このページの先頭へ