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気象庁 竜巻被害15キロに及ぶ
5月7日 18時4分

気象庁 竜巻被害15キロに及ぶ
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茨城県つくば市を襲った竜巻について、気象庁は、現地を調査した結果、これまでに把握できた被害の範囲は、幅およそ500メートル、長さおよそ15キロに及び、同一の竜巻による被害かどうか引き続き調査すると発表しました。
気象庁は茨城県つくば市を襲った竜巻について、7日現地で行った調査の結果を発表しました。

気象庁は茨城県つくば市を襲った竜巻について、7日現地で行った調査の結果を発表しました。
それによりますと、これまでに把握できた被害の範囲は、つくば市の南西側の茨城県常総市大沢新田から始まり、つくば市平沢にかけて、幅およそ500メートル、長さおよそ15キロに及んでいたということです。
ただ、この中には被害が少ない地域もあったことなどから、同一の竜巻による被害かどうかは引き続き調査するということです。
また、今回の竜巻の強さは屋根がすべて吹き飛ばされた住宅が多かったことなどから、突風の強さを示す6段階の指標の上から4番目に当たる「F2」と推定されると発表しました。
「F2」は、瞬間的に風速50メートルから69メートルの風が吹いて家の屋根や自動車が吹き飛ばされたりするとされ、6年前の平成18年9月に宮崎県延岡市で発生した竜巻の強さに相当します。
気象庁は「今後の調査によっては『F2』より強くなる可能性もある」としてさらに調査を続けることにしています。
現地を調査した気象庁気象研究所の小司禎教研究室長は「被害の甚大な場所と被害があまりない場所が隣り合っていて、風速が急激に強まるという竜巻の被害の特徴が出ていた。さらに詳しく調査していきたい」と話しています。
また、気象庁予報課の佐々木洋主任予報官は「今週の後半にも、寒気の影響で大気の状態が不安定になると予想されている。地元の気象台が出す気象情報などに注意し、竜巻などの突風が予想される場合は、できるだけ頑丈な建物の中に避難してほしい。建物の中でも、カーテンを閉めて窓から離れた安全な場所に待避し、万が一、突風が吹いた場合は、地震のときと同じように机の下などで身を守ってほしい」と話しています。

“渦が急に大きくなった”

茨城県つくば市北条の飯田武夫さんは、6日午後1時前、自宅の2階の窓から竜巻を目撃してビデオカメラで撮影しました。
飯田さんは「家の前の道路で車の手入れをしていたら空が急に暗くなった。自宅の2階に上がって外を見てみると、遠くに黒っぽいすじ雲のようなものが見えた。だんだん大きくなってきたのでビデオカメラの撮影を始めた。それから1、2分後に筑波中央病院のあたりで渦の大きさが急に大きくなり、ゴーッというとても大きな音が聞こえた。自分のほうにやってくるのかと思い身構えたが、西側にそれて土ぼこりを巻き上げながら商店街のほうを移動していった。撮影しているときは夢中だったが被害が大きくて驚いている」と話していました。

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