民主:小沢元代表の処分解除了承 役員会、党員資格停止で

毎日新聞 2012年05月07日 18時40分(最終更新 05月07日 23時46分)

民主党役員会に臨む(左から)輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行、前原誠司政調会長、城島光力国対委員長=国会内で2012年5月7日午後5時、藤井太郎撮影
民主党役員会に臨む(左から)輿石東幹事長、樽床伸二幹事長代行、前原誠司政調会長、城島光力国対委員長=国会内で2012年5月7日午後5時、藤井太郎撮影

 民主党は7日の党役員会で、政治資金規正法違反事件で東京地裁から無罪判決を受けた小沢一郎元代表について、党員資格停止処分を解除することを了承した。8日の常任幹事会で10日付の処分解除を正式決定する。10日の控訴期限までに指定弁護士側が控訴したとしても処分解除は変更しない方針だ。元代表は約1年3カ月ぶりに党員資格を回復するが、消費増税法案への反対姿勢を鮮明にしており、野田佳彦首相の政権運営は厳しさを増しそうだ。

 処分を「判決確定まで」とした昨年2月の決定を変更する。役員会では輿石東幹事長が「1審で無罪の結果が出た。裁判が確定するまで、と決定したのは事実だが、それも踏まえて議論してほしい」と提案。前原誠司政調会長が「日本は3審制だ。途中で処分内容を変更するのはどうか」と控訴されるかを見極めるよう主張した。他の出席者からも「説明責任は求めたい」「解除後は挙党一致を望みたい」などの意見は出たが、最終的に輿石氏に対応を一任した。

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