パリ(Paris)で開校した初の公式ハッカー学校「Zi HackAdemy」で、同校のシンボルマークのがい骨がプリントされたTシャツ(2002年1月22日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/JOEL SAGETT
【5月3日 AFP】米セキュリティー対策ソフト大手シマンテック(Symantec)は1日、「インターネット・セキュリティ脅威レポート(Internet Security Threat Report)」を発表した。この中でウェブサイト閲覧によってコンピューターウイルスに感染する確率は、ポルノサイトよりも宗教関連サイトの方が高いという調査結果が明らかにされた。
同社によれば、一般サイトを改ざんして悪意のあるコードを仕掛け、閲覧者のパソコンをウイルスに感染させる「ドライブ・バイ・アタック(drive-by attack)」と呼ばれる手法による被害は依然として多く、宗教やイデオロギー関連のサイトは、成人向け内容のサイトと比べると「脅威」の数が平均で3倍も多いことが分かったという。
報告書は「成人向けの内容やポルノを含むサイトは最も危険な上位5位に入らず、10位という興味深い結果となった」としている。
同社はこの理由を「ポルノ関連サイトの運営者はネット上のサービスから収入を得ているために、サイトをマルウェア(悪意のあるソフトウェア)から守る高い意識をすでに持っていると考えられる。(マルウェアがあると)ユーザーのリピートにつながらない」と説明した。
報告書は世界200以上の国と地域でサイバー攻撃を監視するシマンテック・グローバル・インテリジェンス・ネットワーク(Symantec Global Intelligence Network)が前年に収集したデータに基づいてまとめられた。(c)AFP