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竜巻 福島の避難者が再び被災
5月7日 18時46分

竜巻 福島の避難者が再び被災
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竜巻で大きな被害を受けた茨城県つくば市の北条地区の集合住宅には、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で避難生活を余儀なくされている福島県からの避難者7世帯20人が暮らしていました。
避難生活も1年が経ってようやく落ち着くかと思われたやさき、新たな災害に襲われ再び住む家を失いました。

このうち、福島県双葉町の出身の高野勲さんは、福島第一原発の事故で町の全域が立ち入り禁止になったため、去年4月からこの集合住宅の1階に避難していました。
高野さんは、つくば市内に避難している同じ双葉町の町民同士で支え合いながら暮らし、新天地での生活にようやく向き合えると思っていた矢先、今度は竜巻に襲われました。
高野さんは集合住宅にはこれ以上暮らせないと考え、7日、つくば市内で暮らす双葉町からの避難者の住宅を訪れ、同じ地区に住めないか下見をしました。
高野さんは「原発に追われて竜巻に追われて、2度あることは3度あるのかと思ってしまいますけれど、もう勘弁してほしい。平安な生活ができればいいと思います」と話していました。
一方、福島県浪江町から避難してきた根本綾子さん(27)は、集合住宅の3階の部屋で去年の4月から夫と子ども2人と避難生活を送っています。
根本さんの部屋は竜巻の被害で窓ガラスがすべて割れ、室内にあった本棚が飛ばされて本が散乱するなどめちゃめちゃになりました。
7日、同じ浪江町から茨城県内に来て避難生活を送っている親戚も駆けつけて、一緒に部屋の片付けを始めました。
根本さんは「生活が落ち着いてきたのにまたという気持ちで、落ち込みました。でも、もう一度頑張って立ち直していきたいです」と話していました。

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