■「維新の会」条例案 「愛情不足で発達障害」に抗議
「大阪維新の会」の市議団が作った「家庭教育支援条例案」に、批判の声が相次いでいます。
子どもの「発達障害」の原因が「親の愛情不足」と決めつけた条文が含まれているからで、保護者らは「根拠のない偏見だ」と反発しています。
「本当に私たち当事者の親として心が痛みました」(保護者)
7日、「維新の会」の大阪市議団を訪れたのは、「発達障害」の子どもを持つ保護者たちです。
「維新の会」が5月議会に提出する予定だった「家庭教育支援条例案」は、子どもの不登校や児童虐待事件が相次いでいることを受け、家庭教育の支援を目的としたものでしたが、その内容に問題があるとして抗議するためです。
条文には「発達障害」の原因について「乳幼児期の愛着形成の不足」と書かれていて、「伝統的な子育てによって障害は予防できる」など育て方が原因であるかのように表現されています。
「関係団体が出している冊子です。『発達障害』のことがいろいろ書かれているのでぜひ勉強していただいて」(保護者) 「はい、わかりました。ぜひこれ読まさせていただきます」(維新側)
「発達障害」の子どもを持つ保護者らは、「学術的根拠がなく偏見を助長する条例だ」として、条例を提出しないよう求める文書を提出。
これを受けて「維新の会」は、7日の総会で条例案を白紙撤回し、内容を抜本的に見直す方針を決めました。 (05/07 18:58)
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