北海道電力泊原発3号機が立地する北海道泊村の牧野浩臣村長は5日夕、村役場で報道各社の取材に応じ、3号機の停止について「大変残念だ」と述べた。定期検査で止まっている1、2号機の再稼働については、安全性が確保されるのが前提とした上で「早くしてもらいたい」と訴えた。
国内の稼働原発がゼロになる日を迎えたことには「電力の改革期、変換期にあたるのかなと思う」と話した。ただ、「将来、原発はなくしていくべきか」と問われると、「私はそうは考えていない」ときっぱりと述べた。
村の一般会計予算は、国が原発周辺の自治体に配る電源三法交付金と、原発関連の固定資産税で7割を占める。今後、こうした「原発マネー」が先細りすると見られることに関しては「収入、財力に見合った事業を展開していかなければならない」と話した。