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116年前の大津波、惨状鮮明に 収集家が写真48枚保存

(05/03 09:56)

1896年6月に起きた明治三陸地震による岩手県釜石市の大津波被災地の写真。写真説明には「釜石港内停泊ノ帆走船(長安丸)数町の陸上ニ打上ゲラル」とあり、海岸から数百メートル離れたところに大型船が打ち上げられている様子は東日本大震災ととてもよく似ている(石黒敬章氏所蔵)

1896年6月に起きた明治三陸地震による岩手県釜石市の大津波被災地の写真。写真説明には「釜石港内停泊ノ帆走船(長安丸)数町の陸上ニ打上ゲラル」とあり、海岸から数百メートル離れたところに大型船が打ち上げられている様子は東日本大震災ととてもよく似ている(石黒敬章氏所蔵)

 1896年6月15日に起きた明治三陸地震による大津波に襲われた被災地の写真48枚を共同通信は2日までに入手した。陸に打ち上げられた帆船、全壊した家屋、広範囲に散らばる流木、ぼうぜんとする人々など最大30メートル以上の大津波が岩手県沿岸に達し、死者が2万人以上に上った116年前の惨状を鮮明にとらえている。

 東京都在住の古写真収集家、石黒敬章さん(70)が保存。石黒さんの父親が、明治時代の著名な写真師・中島待乳の遺品として入手したアルバムの中にあった。

 当時の写真は米メディアが報じたものなどがあるが、今回の写真は保存状態が非常に良好で記録性も高いという。

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