ロンドンオリンピックでオープニング歌手を務めて欲しい「シンガーランキング」が話題になっているとお伝えした。そのランキングで、日本のボーカロイド・初音ミクが1位に輝き、ボーカロイド文化は着実に世界に浸透していると言えよう。
日本のポップカルチャーが大好きな中国でも、中国版ボーカロイドが開発中なのだとか。かねてからキャラクターデザインを公募していたのだが、先日その大賞が決定! これがなかなか可愛らしい。「アリなんじゃね?」と思うほどのクオリティだ。
VOCALOID China Projectの発表によると、中国初のボーカロイド「VOCALOID China」のキャラクターに決定したのは、一般から応募された「雅音宮羽(Yaying Gongyu / ヤーイン ゴンユ)」だ。あえて日本語読みをすると「がいん きゅうう」。愛称は羽ちゃんというそうだ。
羽ちゃんは髪型は中国風のおさげ、服は青い中華民国時代の女学生の制服をモチーフに、ミニスカートとニーソ(ニーハイ)を合わせている。一目で中国風とわかるデザインだ。実はキャラの設定も大変細かい。
設定によると羽ちゃんは15才、性格は穏やかでちょっと天然ボケ、得意な楽器は笛。愛用の笛は幼い頃、ゴミ捨てに行こうとしたところドアの前に落ちていたのを拾ったものらしい。「神様からの贈り物」と信じた彼女は、それ以来大切にしているそうだ。
また、いじめられた経験があり、大切な笛にサンザシ(赤い果実)をつめられたことがトラウマ。そのときは隠れて笛を吹きまくっていたということである。
見た目が可愛らしいのはもちろん、随所に「萌え要素」が散りばめられていることもポイントのようだ。
同プロジェクトの公式Weiboでは、羽ちゃんのほか、入賞作品4作品も発表されている。ネットユーザーからは惜しくも大賞を逃した綾彩音ちゃん支持の声も多い。
なお、製品版のキャラクターは大賞のデザインを元に、プロのイラストレーターが描き起こすことが決定している。
なお、VOCALOID Chinaはパクリ商品でも何でもなく、開発元のヤマハの許諾を受けサービス展開をしている立派な正規商品。発売は2012年6月を予定しているとのことである。
参照元:VOCALOID China Project(中国語)
▼こちらが人気を二分した綾彩音
▼残りの入賞作品はこちらだ
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