中国・浙江省杭州市と言えば、西湖(せいこ)に代表される情緒あふれる観光地だったが、最近では中国の一大アニメ・漫画都市としても成長中だ。
そんな杭州市に2013年に大規模なアニメ・漫画博物館ができるそうだ。そのあまりのユニークさにアニメファンだけでなく一般の市民からも注目を浴びている。
2013年のオープンを目指して建設中なのは「中国アニメ・漫画博物館」。場所は杭州市最大の観光地である西湖から車で約20分の白馬湖だ。
湖に真っ白なオカリナがつきささっているような外観はそれだけ人々の目を引くだろう。だが近づいてみると、入り口部分では外壁に中国語で「こんにちは」「ようこそ!」「入口はこちらです」などの文字が交互に映し出される。親切設計だが、なんだか衝撃的な外観だ。
すごいのは外側だけではない。屋内は基本的に吹き抜け構造。柱がほとんどなく空間を可能な限りフル活用だ。入るとまずは漫画とアニメの歴史に製作時に使用されたセル画の展示、また最新のゲームも楽しむことができる。
漫画図書館では壁面いっぱいに置かれた本も閲覧自由。IMAXシアターも併設しており、来館者は自分の興味やペースで好きなように楽しめるのも特徴だ。
また、屋上にはカフェテラスが併設。白馬湖と川を挟んで前方に広がる市街地の景色を堪能することができる。また、毎年行われている「国際アニメ・漫画フェスティバル」の際にはイベントスペースとしても活用される予定だ。湖には遊覧船もあり博物館と観光産業が有機的に作用する仕掛けも忘れていない。
この大規模博物館には日本円にして約94億円投じられるそうだ。アニメ・漫画都市構想の本気度が伺える。公開された動画ではところどころガンダムやドラゴンボール、ピカチュウがチラチラ見えるのが結構気になるところだ。だが、これはあくまでイメージ図、実際展示されるのかどうかは特に言及されていないが……中国だけにとても気になる。
参照元:YoutubeMVRDVrotterdam 、iO9.com (英語)
▼これが外観だ
▼動画もあるぞ!
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