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事故バス会社 複数の日雇いで人件費削減

 関越自動車道の高速ツアーバス事故で、バス会社「陸援隊」(千葉県印西市)の針生裕美秀社長(55)が、道路運送法に違反すると知りながら、群馬県警に逮捕された運転手河野化山容疑者(43)のほかにも、複数の日雇い運転手を使っていたと国土交通省関東運輸局の特別監査で説明していることが5日、分かった。

 08年の陸援隊に対する関東運輸局の監査では「運転手は16人」との記録が残っているが、事故後、同社は「正社員の運転手は5、6人」と説明。県警は、陸援隊が人件費削減で正社員の運転手を減らし、人手が足りない時に河野容疑者ら「日雇い運転手」に乗務を依頼していたとみている。

 河野容疑者も県警に「自分はアルバイトの運転手」と供述。自分名義のバスを持ち込み、仕事を請け負っていた。同社では、日雇い運転手に運転を依頼する際、契約書を交わさず口頭で約束するだけで、給料はその都度支払われていた。

 特別監査では、河野容疑者が針生社長に「金沢は初めてで不安」と訴えていたことや、作成が義務付けられている運行指示書を針生社長が作成していなかったことが判明している。県警はこの日、千葉市の河野容疑者宅を家宅捜索した。

 [2012年5月6日8時18分 紙面から]







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