原発稼働ゼロ:政府、再稼働狙い外れ 大飯以降見通せず

毎日新聞 2012年05月06日 09時11分(最終更新 05月06日 09時58分)

 原発の再稼働を主導してきたのは関係閣僚会合にオブザーバーとして加わっている民主党の仙谷由人政調会長代行だった。仙谷氏は伊方原発がある四国の衆院徳島1区選出。「再稼働しなければ経済がもたん」が持論で、昨年から枝野、細野両氏らと非公式の会合を重ねてきた。首相周辺は再稼働について「仙谷さんたちが半年以上検討し、その結果を踏まえたのは事実。マスコミ風に言えば(首相の)丸投げということかもしれない」と語る。

 仙谷氏は東京電力の会長人事にも関わってきた。東電は柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の再稼働問題を抱えている。東電の新会長は4月19日に内定したが、政府が大飯再稼働を「妥当」と判断したのは4月13日。仙谷氏は、政府が原発の再稼働を認める姿勢を示しておかなければ、新会長の引き受け手はないとの思いがあったと見られている。

 しかし、柏崎刈羽原発の再稼働の時期は見通せない。新潟県知事選が今年10月にあり、その前に政府が再稼働を判断することは政治的に難しい。仮に大飯原発が再稼働しても「2番手」以降が続く状況にはない。【笈田直樹、小山由宇】

 ◇規制庁、未発足の異常

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