'12/5/6
国内原発50基、全停止 泊3号機の定検で
北海道電力泊原発3号機(北海道泊村、91万2千キロワット)は5日午後11時3分、発電を止めて定期検査入りし、6日午前4時には原子炉も停止した。国内の原発50基すべてが止まり「原発ゼロ」となった。いずれも再稼働のめどは立っておらず、北電は泊原発1、2号機も止まったままなら今夏、最大17万キロワットの電力不足になると試算している。
泊3号機は定検のため、5日午後5時から出力を下げ始め、同11時3分に発電を停止した。6日午前4時には核分裂反応が収まり、原子炉が完全停止した。
原子炉停止について北電は当初、発電停止から3時間程度としていたが「手順を慎重に確認した」(同社)ため、ずれ込んだ。
一方、1、2号機は安全評価(ストレステスト)の1次評価を経済産業省原子力安全・保安院に提出しているが、周辺の断層に関する調査が続行。高橋はるみ北海道知事が「議論する段階にない」と発言するなど、再稼働の見通しは立っていない。