市民らが参加した脱原発のデモ行進=長野市 |
北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が5日深夜に定期検査に入り、国内で稼働する原発がゼロになるのを控え、長野市や松本市で同日、脱原発を訴える市民のデモ行進があった。「こどもの日」に合わせた運動で、参加者らは「子どもたちの未来のために安心して暮らせる社会を目指そう」などと訴えた。
松本市では、市民有志でつくる「『サラバ原発・変えよう暮らし方』の会」などが呼び掛け、約250人が参加。「原発なくてもええじゃないか」と声を合わせて市中心部を1時間ほど練り歩いた。長野市のデモ行進は「原発に頼らない未来を創(つく)るプロジェクト」が主催。脱原発のシンボルカラーとされる黄色のTシャツを着た親子連れら約100人が長野駅周辺を歩き「再稼働反対」などと訴えた。
松本市で行進した同市城山の主婦(69)は「東京電力福島第1原発事故の原因も、他の原発の安全性も、はっきりしないまま再稼働が始まれば、(事故前の)元の状態に戻ってしまう。何とかしたいと思って参加した」と話していた。