6日発生した竜巻とみられる突風で死亡した茨城県つくば市北条の鈴木佳介さん(14)=市立筑波東中3年=は、全壊した自宅で下敷きになったことが分かった。救出され、筑波メディカルセンター病院(同市)に搬送されたが、外傷性窒息死で死亡が確認された。
県警つくば北署によると、佳介さんは両親と妹の4人家族。突風が発生した当時、3人は外出中で、佳介さんだけが家にいた。
家は土台からひっくり返って全壊しており、直撃した突風のすさまじい破壊力を物語っていた。近所の人によると、家は新築で一家は近くの団地から1、2年前に引っ越してきたという。
同市の高校1年、松崎玄さん(15)は、佳介さんについて「だれとでも仲良く、明るくまじめで優しかった」と話した。同じ団地に住んでいた小学生のころ、キャッチボールなどをして遊んだ仲で、4日ぐらい前には道ですれ違い、「久しぶり」とあいさつされたという。
松崎さんは佳介さんの中学校の1年先輩。「後輩が亡くなってくやしい。まだ楽しいことがあったと思うのに。中学3年間頑張ると話していたが…。信じられない」と唇をかんだ。佳介さんは運動神経もよく、中学校ではバスケット部に所属。足も速く、つくば市陸上競技会に学校代表として出場したこともあるという。