23:56:24
学生相談#97の記録。
前回は予約をとる、とらないで大いにもめたため、今回は学生相談に行くのをとてもためらった回だった。
<今日は話せる?>うなずく。<話すことはある?>首を横に振る。<ないんだ。できたらいつでも言ってな>「……」<今日は来ようか迷った?>うなずく。<そうなんだ。話すことがないっていうのは、悪いカウンセラーには話したくないから?>「……(だから関係ないってば)」<話すことなくても、来てもいいよね>「……」<元通りになれないなら、話す気になれない?>首を横に振る。<そうなんだ。本当に話すことが思い浮かばない?>うなずく。<そうなんだ。どうしてだろうね>
ここからは、ぽつぽつとカウンセラーがどうでもいい話題を振ってくるだけで時間が過ぎていった。それにろくに返事をしなかったら、カウンセラーも困ってしまったらしく、しばらく沈黙が続いた。
<こうして黙っていると、おととしのこと思い出す>「……」<あのときはすごくしんどかったんだよな。カウンセリングの帰りに、リストカットしたりしただろ?>「……(してないし)」<今も時々リストカットしてるの?>「……」<……>「もう帰る」<あと10分あるよ>「……(つまらないリアクションだな)」<帰りたくなったの? どうして?>「どうでもいい話ばっかりするから」<僕がどうでもいい話ばかりするからか(笑)>「いつも大事な話はしない」<僕が?>「そうやって逃げてる」<逃げてる? 大事な話って何?>「……分かってるはず」<そんな神様じゃないんだから(笑)>「……」<大事な話って、すとーんと落ちこむと死にたくなるってこと?>首を横に振る。<ここに来るのがいいことかどうかっていうこと?>「……」<それは近いんだ>「……」<先週の話がまだ続いているんだろうね。電話番号を教えるのも、手をつなぐのも、悪いことだからやめたって>「……」<まだ電話とったり、来ないって言ったら家まで来てほしい……追いかけてほしい気持ちがあるんじゃない?>「……(だったら何? 叶えてくれないくせに)」<もう時間だから、それもまた来週、話そう>
そう言って、カウンセラーは予約をとり始めたが、わたしは当たり前のように次があるという態度をとられたことや、しんどいままわたしを帰そうとされたことに絶望して、無言で席を立った。
カウンセラーはしばらくしてから、わたしを追いかけてきて、またもやカバンに予約票を無理やりねじ込んで帰っていった。
わたしはしばらく迷ってから、受け付けまで戻り、「予約を消してください」と言った。すると前回とは打って変わってすんなりと「また必要があるときは連絡してください」と申し出は受け入れられた。あぁ、もうカウンセラーはわたしの枠を確保しておくということもしてくれなくなったんだなと思い知って、少し安心したような傷ついたような気持ちになった。
にほんブログ村
- |
- Edit
- |Permalink
- |Category:限界設定期
- |コメント:0
- |トラックバック:0
- |▲