すべての起点を私にする練習
19:16:42  「カウンセラー」という存在を、無理やり過去形でとらえる日々。
 くるしくはない。でも、幸福でもない。

 学生相談をやめる。そう書いたのは約2週間前のこと。あれから本当にスッパリ学生相談をやめられたかというと、そううまくはいかなかった。
 翌週のこと。母から、「予約は消したけれど時間は空けて待っているって先生が言っていたよ」ときいてしまったのに負けて、つい学生相談に行ってしまった。そこでわたしは、前回に予約をとるとらないでもめることになってしまった理由とか、そうしてしまうわたしのくるしさをとりあげてほしかったのに、カウンセラーは関係ない雑談ばかりした。それで「どうしてこの人は逃げ回ってばかりいるのだろう」と悲しくなったので、今度こそ2度と来るまいと決意して、予約をとらずに帰った。
 そして今週のこと。講義の関係でカウンセラーの研究室の前を通ることがあった。部屋の明かりがついていて、あぁ、ここにカウンセラーがいるんだと思ったらなぜか猛烈に会いたくなってしまって、悩んだ挙句、ドアをノックした。でも、何回ノックしても気づいてもらえなくて、それでも会いたくて、わたしは勝手に部屋のドアを開けた。
 カウンセラーはそこでようやくわたしに気づいて、とても驚いていた。そして<学生相談においでよ。こっちはいつでもオープンなんだから。治りたい、相談したいって気持ちがあるなら来ればいいよ>と言った。そして、何度も促されてもわたしが部屋から出られずにいたら、無理やりわたしを部屋から押し出して、鍵を閉めて、走ってどこかへ逃げていってしまった。

 カウンセラーがしたいことは治療で、わたしがしたいことは甘えること。さっきの言葉で徹底的なズレがあるのだと、いまさらながらに痛感した。甘えていいと言ってくれた。わたしが依存するのを恐れたら<依存するのは悪いことなの?>と言ってくれた。でも、そういうカウンセラーはもう2度と存在しなくて、ここにいるのはわたしを「突拍子もない行動をとる、治療の枠を守らないモンスター」扱いする治療者だけなのだ。走り去っていく背中が、そう語っていた。

 会ってもつらい思いをするだけ。この2週間でそれはいやというほどよく分かった。それでもまた、カウンセラーに会えるチャンスに巡りあえば、わたしは動揺するのだろう。傷つくだけだということを、何度も繰り返し確かめてはぼろぼろになり、それでも懲りずにまた求める。愚の骨頂だ。
 カウンセラーは過去のひと。わたしとはもう無縁のひと。何度も言いきかせるようにしてみても。好きだったとか、憎かったとか、まるで今は何も感じていないかのように表現してみても。そのこと自体が、まだわたしはあいつにとらわれているということを、明示している。

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  3. |Category:吐き溜め/日常
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おはようございます(^^)このカウンセラーさん、中途半端で煮えきらない方ですね(悪口書いてごめん)でも、こういう人にほど、ほんの少し、すがれそうな要素をちらつかせられると、私達みたいな境界は、すがりたくなってしまう気持ち、私よくわかります。ほんとうのことをいえば、私達は自分の歪みを認識しているけれども、彼は自分の歪みを認識していません。(おのれを知らないってこと)自分をよくわかっている人は、カウンセラーだろうがなんだろうが、自分の境界線をちゃんと保ちながら、出来ることであなたを支えてくれます。彼の中にも、あなたにすがられて、ココロを補ってしまっている部分があるのだとおもいます。
  1. 2011.11.18(Fri) 06:42:25 |
  2. URL |
  3. pika #2VTvj2FE
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こんばんは! いつもコメントありがとうございます。

本当にpikaさんのおっしゃるとおりだと思います。
カウンセラーは自分のことを見つめきることができていないし
わたしに依存されることで自己愛を満たしている部分があるように見えます。
本当にちゃんとした人ならば、最初からむやみやたらと枠を破らないでしょう。
でも、中途半端で煮え切らない人だからこそ
何かその先に貪れるものがあるように感じて
わたしたちは彼らのような人たちに縋りたくなってしまうのでしょうね。
  1. 2011.11.18(Fri) 20:27:08 |
  2. URL |
  3. k.s. #OlBEn42U
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