|
2012年5月6日(日) | 竜巻で1人死亡、負傷30人以上 つくば市北条、200棟被害
| 【写真説明】6日午後1時ごろ、茨城県つくば市北条で撮影された竜巻とみられる雲(茨城県土浦市の住民が撮影) |
6日午後1時ごろ、つくば市や栃木県真岡市などで竜巻とみられる突風が吹き、つくば市では住宅が壊れて男子中学生が死亡、30人以上がけがをした。橋本昌知事からの災害派遣要請を受け同日夜、自衛隊古河第1施設団の初動隊27人がつくば市に入った。大気状態は全国的に不安定で、富山県では落雷に遭ったとみられる男性が死亡、埼玉県でも落雷で小学生の女児が意識不明の重体になった。
水戸地方気象台は県内と栃木の被害について、竜巻か積乱雲から突風が吹き下ろすダウンバーストが発生したとみて7日、現地調査する。
県警などによると、死亡したのはつくば市北条、同市立筑波東中3年、鈴木佳介さん(14)。竜巻の発生当時、自宅で一人で留守番していたとみられ、倒壊した木造2階建て家屋内で発見された。
県によると、同日午後10時現在、負傷者は同市と土浦両市内の少なくとも計5カ所の病院で手当を受け、このうち8割程度は軽傷とみられる。つくば市は小田、田井の2小学校に避難所を開設。小田小に7人が避難した。
つくば市北条では150〜200棟の窓ガラスが割れたり、屋根瓦が吹き飛んだ。被害住宅は100棟以上に上り、全壊12棟、半壊18棟が確認された。常陸大宮市内では住宅など43棟が被害を受け、1人が軽傷。筑西市では90棟、常総市で5棟に被害が出ている。
同日午後1時には、県内全域で2万1362世帯が停電。同10時現在もつくば市で約4200世帯、下妻市で100世帯未満、桜川市で約200世帯が停電している。つくば市では約5200世帯が断水した。
栃木県内でも真岡市、益子町、茂木町で建物の屋根がはがれ、倒木で道路が一部通行止めになった。3市町で計約300棟が被害を受け、9人がけが。福島県内でもビニールハウスなどが壊れた。
気象庁は東海、関東、東北を対象に相次いで竜巻注意情報を発表。県内では6日午後0時38分に発表され、直後の午後1時ごろには、つくば市で「竜巻が発生した」との通報が住民から続々と寄せられたという。
水戸地方気象台などによると、突風被害が大きかったつくば市のこの日の最高気温は、午後1時50分に記録した25・8度で、平年より4・5度高く6月下旬並みだった。県全域には6日早朝から雷注意報が出され、水戸市ではひょうが降った。
|
|
|
[PR]
就活いばらき 2013
最近ツイートされた上位5本
Powered byTopsy
|