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素人の変な文章ですが読んでくださるとうれしいです。
序章 降り立つ来訪者編
第00話 来訪者
 ブラックホールそれは超重力の渦である。
光さえ吸い込むそれは太陽の30倍の質量を持つ恒星がその寿命を終えその膨大な熱量が膨張し続けた結果、その中央に高密度の炉心が形成されある一定値を超えたとき力場自体が反転し外へと向かっていたエネルギーがすべて中心へと吸い込まれるようになり生まれる。

このブラックホールは直径数cm程度ではあるがごくまれに地球の衛星軌道上に自然に形成されることがある。


それが今まさに、BETAによって蹂躙されつつある青い水の惑星衛星軌道に突如形成される。

本来なら数秒の内に蒸発してしまうはずのそれは、ゆっくりとしかし確実に拡張され直径20メートルほどまで広がる…

その漆黒の渦から一体の全長20メートルほどの機兵が這い出てくる。

薄い紫陽花のような青紫の機体が赤い鎧を纏ったような印象を受ける。右腕には三つの砲身が三角形に位置するように設置されその中心には一本の鞘が固定され巨大な日本刀が納められて一つのユニットと化した武装が前腕部に装備され、反対の左腕の前腕部には三つの白い突起物が装備されていたそしてその頭部にはまるでカブト虫のようなマストセンサーが額から前方へと突き出ており、両腰のサイドアーマーに位置する部分には左右に一丁ずつ巨大なリボルバーがぶら下げられている。

その一機の機兵の胴体の中に納められているコクピットで一人の男性…細かい容姿はパイロットスーツのせいで確認できないが唯一つ判るのは彼が纏っているそれは赤を基調としたATXチームのものであるということだけ。

「……着いたのか…これで二つ目になるな…平行世界は………コロニーが無い…ということはこの世界の時間軸は過去の可能性が高いか?…………関係のないことか、もう後戻りはできない、この挑戦は片道切符……最初からわかっていったことだ」

男はつぶやきながら機体のコンソールを立ち上げ作業を開始しする。声から十代後半から二十代前半であると予想される。

「機体損傷…無し、T-LINkシステム…異常なし、テスラ・ドライブ……各種制御システム異常なし」

ピアノを奏でるが如く、流れるようにスムーズな作業で各種システムの検査プログラムを立ち上げ診断していく。
機体のメインシステムをコクピット内の空中に表示されたモニターで確認し、異常がないことを確認するとヘルメットに手を掛けはずす。

青年の素顔が露わになる、おそらく18前後であり顔立ちから日本人であることがわかり、やや色素が薄い髪は黒と言うより茶髪に近く、瞳もブラウンである。

青年は一息つくとさらにコンソールを操作し機体の武装を確認する。
三連装フォトンガトリング・シシオウブレード・フォトンリボルバー・プラズマバックラー、T-LINKフェザー―――次々と各種武装の欄が表記され問題ない緑翆に色を変えていく

「全システム・オールグリーン。ビルトライガー起動!!」

機体の動力機関であるブラックホールエンジンが回転数をあげブラックホールの向こう側、虚数空間より無限のエネルギーをくみ上げそれによってビルトライガーの機体にエネルギーがいきわたる、暗闇を映すだけであった機体の双眸に緑の光が灯され背面のスラスター内部に斥け合う力、斥力を持った緑色の粒子:反重力子が生成され漏れ出る。それによって機体が押し出され微速前進する。

「まずは地球に下りて情報収集だ」

機体に搭載されたテスラ・ドライブにエネルギーが回され粒子生成量が爆発的に増加し機体は緑色のフレアを噴出しているかの様子を呈しながら一気に加速し、青い水の惑星へ向かう。

「Gテリトリー展開、大気圏突入開始!!」

赤い鎧を纏った機体は吸い込まれるよう青い惑星へと赤熱化しながらきえていった。



マブラヴ・オルタネイティブ ~ファイブ・リバイ~


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