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月刊チャージャー2月号
【調査】まずは疑って係!/評論家・西村幸祐氏に聞いてみました
「外国人参政権」ってヤバイですよね? |
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大手メディアで思い出したように時々報じられるものの、国民的な関心は決して高いとはいえない「外国人参政権」問題。国会でも反対意見は根強いが、政権与党である民主党の政策は「早期に実現する」と前向きだ。はたして、外国人参政権の何がヤバイのか。評論家の西村幸祐氏に聞いてみた! |
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言論誌編集長などとして多彩な活動を続ける評論家の西村幸祐氏は、「外国人参政権には反対」と明言している。西村氏のほかにも、連立与党の一員である亀井静香氏や台湾から帰化した金美齢氏など、政治的な立場や出自を飛び越えて外国人参政権に反対する論客は数多い。はたして、反対すべき理由とは何だろう?
(西村氏)最大の問題点は、日本に帰化しない外国人に参政権を認めるのは、他国、とくに中国が日本の政治を間接的に侵略する可能性を生み出してしまうことです。現状でおもに議論されているのは地方参政権ですが、国と地方を分けて考えるのは無理がある。たとえば、普天間基地の移設問題をみても、地方の決定は国の意思より重いケースが少なくありません。 |
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西村幸祐●にしむらこうゆう
1952年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科中退。大学在学中から『三田文学』の編集に携わり、さまざまな取材や執筆を重ねながら評論家に。責任編集を務める『撃論ムック』のほか著書多数。今年2月には、既存メディア監視を主な目的とする情報サイト『メディア・パトロール・ジャパン』を開設した。著書に『日本よ!米中を捨てる覚悟はあるか』(石平氏との共著、徳間書店)、『メディア症候群』(総和社)などがある。 |
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そもそも、外国人であっても一定の要件を満たして帰化を申請すれば、日本国籍を取得して参政権を獲得できる。たとえば、民主党の蓮舫氏はもともと台湾籍だったが高校生の時に帰化。今では国務大臣として活躍中だ。
現在、民主党が進めようとしている外国人参政権の法案は、併合の影響で日本に定住したとされる在日韓国(朝鮮)人などの「特別永住者」のほかに、帰化ではなく永住資格を申請して認められた「一般永住者」にまで参政権を与えようとするものだ。2009年現在、特別永住者が約40万人に対して、一般永住者は約53万人で、うち中国籍が約15万6000人を占めている。また、特別永住者は年に1万人ほどのペースで減少しているが、一般永住者の数は最近の10年でおよそ5倍に急増している。
(西村氏)考えてみてください。中国では一般の国民に普通選挙権がありません。外国人参政権は日本で永住資格を得るだけで、本国では選挙権がない中国人に、中国国籍のまま日本の選挙権を与えるということです。これはもう、ブラックジョークとしか言いようがない。
もしも、外国人参政権が認められれば、日本国内に突如として90万人以上の新たな有権者層が誕生することになる。山梨や高知、鳥取など、人口90万人以下の都道府県は少なくない。そもそも人数の多寡で論ずるべき問題ではないが、外国人参政権の影響は想像以上に大きいと考えておくべきだろう。 |
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