
函館どつく室蘭製作所(室蘭市祝津町、武田勇一所長)の25年ぶりの新造船となるスーパーエコシップ(SES、省エネ型次世代内航船)5700総トン型セメント運搬船の起工式が25日、同製作所S5工場で行われ、関係者らが工事の安全を祈った。
起工式には岡田英雄社長、武田所長ら同社幹部、船主の太平洋汽船役員ら計20人が出席した。神事に続いて、作業員がNC自動切断機で鋼板を切断し、出席者らの拍手で工事のスタートを祝った。
同製作所の新造船事業は昭和59年以来。建造するSESは全長115メートル、幅18・2メートル。従来船よりCO2排出量などが少ない環境に優しい船舶で、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助対象となっている。
12月中旬に鋼材の本格加工を開始し、来年1月中旬から組み立て、3月中旬から乾ドックで建造。7月下旬進水、10月末引き渡しを目指す。新造船2隻目も同型のSESで、来年6月から鋼材加工の予定だ。両船建設に伴う設備投資額は数億円規模。
(山田晃司)
【写真=NC自動切断機で鋼板を切断して新造船着工を祝った函館どつく室蘭製作所の起工式=室蘭市祝津町】
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