函館どつく室蘭製作所(室蘭市祝津町、武田勇一所長)が伊藤漁業部(小樽市、伊藤保夫社長)の発注で建造している160トン型沖合底引き網漁船「第81桂丸」(全長38メートル、幅8メートル)の進水式が16日、室蘭市築地町の同製作所第2号船台で行われ、関係者が組み立て工事の完了を祝った。
進水式には伊藤漁業部の社員と函館どつく室蘭製作所役員、北海道運輸局室蘭運輸支局、水産庁道漁業調整事務所の職員ら100人余が出席。神事に続いて、支え綱が切断されると、船がスピードを増しながら斜面を滑走して海面へ。同時にくす玉が割られ、風船が空に舞い上がり、出席者から大きな拍手が起こった。
「第81桂丸」は9月2日に起工。これから動力や操舵(そうだ)機械などを整備する艤装(ぎそう)工事に入り、12月下旬に伊藤漁業部に引き渡される。
室蘭製作所小型船舶部門での進水式は本年度4隻目。年度内にもう1隻を建造する。
(山田晃司)
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