「全廃炉の実現を」 関電京都支店前で原発ゼロ集会
北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が5日に定期検査入りし、国内で稼働する原発がゼロになることを受けた集会が同日、京都市下京区の関西電力京都支店前であった。集まった市民らが交互にスピーチ、「原発のない社会を実現しよう」と訴えた。
午後6時ごろから育児中の母親や大学研究者ら約15人がマイクを握った。「福島原発事故で、東北の実家から送られる野菜を子どもに食べさせられず、つらい」「電力会社こそ節電策を示すべきだ」「全ての原発を廃炉に」などと訴えた。
最後に、NPO法人「使い捨て時代を考える会」(下京区)の槌田劭相談役(76)=宇治市=が「電力消費が増える夏も乗り切り、原発が無くてもやっていけることを示そう」と締めくくった。
集会は同会やNPO法人「市民環境研究所」(左京区)など市民団体が開いた。先月18日から、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に反対する座り込みや脱原発を求める署名活動を続けていた。
【 2012年05月05日 23時38分 】