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【原発ゼロ】消えた原子力の灯「活気づいた村に戻って」 見えぬ再稼働に期待 北海道泊村
2012.5.6 01:14
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42年ぶりに「原子力の灯」が消えた5日。北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機では、手順通り定期検査入りの作業が淡々と進められた。一方、地元・泊村の住民らは、全国から突然注目が集まったことに「ただ定検で停止するだけなのに…」と戸惑いつつ、「活気づいた村に戻ってほしい」と、まだ見えぬ再稼働への期待をにじませた。(大矢博之)
雨が降りしきる同日早朝、泊原発へと続くゲートには、作業員らを乗せた車が次々と吸い込まれた。集まった報道陣に怪訝(けげん)な表情を浮かべながら、男性作業員(25)は「働いている身なので何も言えない」と言葉少なだ。
ゲート近くで民宿を営む渋田真澄さん(53)は「うちの客はほぼ百%作業員で、今があるのは北電のおかげ。一日も早く安全確保した上で再稼働させ、活気づいた村が戻ってほしい」と期待を込める。
平穏な村が突然クローズアップされる事態に戸惑う声も。村議会議長の宇留間文宣(うるまふみのり)さん(58)は「ただ定検で止まるだけで、注目されても困る。政府が原発をどうするかの方針を示さなければ、身動きが取れない」と、地元の苦悩を打ち明ける。
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