この春、東京の中心にある皇居周辺の公園の池で、準絶滅危惧種にも指定されている希少なカエルのオタマジャクシが大繁殖し、関係者を驚かせている(写真A)。数万匹はいるのではないかとみられ、大量のオタマジャクシが群れをなして黒い層をなしている姿は圧巻そのもの。長年、公園の警備を担当している人も「ここでこんなにたくさんのオタマジャクシが孵(かえ)るなんて、見たことも聞いたこともない」と話している。
大繁殖したのはアズマヒキガエルのオタマジャクシ。東京・千代田区の北の丸公園の池(写真B)と、千鳥ケ淵公園の噴水池で、3月下旬から4月上旬にかけて大量に孵化(ふか)した。特に北の丸公園の池では膨大な数が孵り、体長1~3センチ程度の小さなオタマジャクシがあちらこちらで群集・密集しながら泳いでいる。黒い塊となったり(写真C)、細い列をつくったり(写真D)、ときには芸術的な斑紋(写真E)や魚の群れのような模様を描いたり、あまりにも多く集まったために水面がさざめいたり、泡だったりするさまは、目を見張るものがある。
■都会の真ん中でオタマジャクシの大行列
中にはカエルが苦手な人もいるだろうが、神秘的な感じさえするオタマジャクシの大行列や大行進の光景を、都心のど真ん中で見れば、誰もが「すごい」と息をのむのではないだろうか。現に筆者の横を通り過ぎた中年女性のグループは「気持ち悪い」と言いながらも「うわー」「これ全部オタマジャクシ?すごーい」「これじゃ池のコイも食べきれないね」などと、しばし感嘆していた。
オタマジャクシ、千鳥ケ淵公園、アズマヒキガエル
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