元警部がバイク男に撃たれ重傷、工藤会捜査に従事

 許すな組織暴力

広石さんが銃撃された現場付近（１９日午前９時１７分、北九州市小倉南区で、本社ヘリから）

　１９日午前７時５分頃、北九州市小倉南区湯川新町４の路上で、病院嘱託職員広石保雄さん（６１）が、バイクに乗った男から拳銃で左太ももと腰の２か所を撃たれ、重傷を負った。広石さんは福岡県警の元警部で、同市に本拠を置く指定暴力団工藤会の捜査に従事していた。県警は同会の犯行の可能性があるとみて、殺人未遂容疑で捜査している。

　発表によると、広石さんは勤務先の同市小倉北区の病院へ通勤するため、近くの駅に向かって歩いている途中、自宅から約３００メートルの路上で銃撃された。近くにいた女性が１１９番し、電話を代わった広石さんが自分で「左脚を撃たれた。犯人はバイクに乗っていた」と伝えたという。

　男は黒っぽい服装で黒いフルフェースのヘルメットを着用。広石さんの前方からバイクで近づき、すれ違いざまに下半身を狙って数発発砲したとみられる。