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国際的にも厳しいはずが…食品中の放射性物質、国と民間「二重基準」広がる
2012.5.6 01:18
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こうした混乱で現場の生産者が大きな被害を受けていることは間違いない。
「国の基準を下回っていても、購入してもらえず収入が途絶えた農家もいる。国よりさらに厳しい基準が設けられているというのは正直かなりつらい」。そう明かすのは各地で出荷停止の相次いでいる原木シイタケの生産農家。茨城県の漁業関係者も「独自基準を設けられると卸先がなくなる恐れもある。国は100ベクレルで十分安全だともっとPRしてほしい」と訴える。
全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長は「新基準値は国際的に見ても厳しいが、まだその情報共有がなされていないのが混乱の原因」と指摘。「新基準値はどういう意味を持つのか、国は消費者、生産者、業界団体などとコミュニケーションを深めていく必要がある」としている。
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