菅前首相:浜岡運転停止要請から1年 単独インタビュー
毎日新聞 2012年05月05日 11時24分
◆条件とまで言えるかは分からないが、ある種の希望が表明されたことは否定しない。一電力会社の個別の問題と、日本が原発依存を続けるかという日本のエネルギー政策の問題とは次元が違う。そこで約束できるか、できないかを超えている。福島の事故は一企業が担いきれないリスクがあることを証明した。原発事故の巨大性はスリーマイルより厳しく、チェルノブイリよりも実質大きい。国民的に判断する政策課題だ。
−−関西電力大飯原発など、再稼働への動きが加速しているように見える。
◆多少問題なのは、電力が足りないという供給側の意見が非常に強い。本当に足りないのか。国民が協力したり、企業が自己防衛を含めて自家発電したり、それらを計算してもピーク時需要に対する供給量が足りないのか。そのあたりの議論をもう少しした方がいい。この一年の経験から、個人的にはピークカットなどでしのいでいけると思う。
−−野田佳彦内閣の再稼働への動きは拙速か。