北アルプス:遭難の北九州グループか…6人全員の死亡確認
毎日新聞 2012年05月05日 10時32分(最終更新 05月05日 12時46分)
長野県警大町署に5日午前8時ごろ入った連絡によると、長野県の北アルプス・小蓮華山(これんげさん)の山頂近くで「登山者6人が倒れている」と別の登山者が近くの山荘を通じて通報した。同11時50分までに、県警ヘリが6人を同県白馬村へ収容したが、全員の死亡が確認された。県警は、6人は4日に遭難した北九州市の60〜70代の男性グループとみて身元の確認を急いでいる。
白馬村山岳遭難防止対策協会の降籏義道・救助隊長らによると、6人は小蓮華山から白馬岳(しろうまだけ、2932メートル)に通じる尾根でまとまった状態で見つかった。ゴアテックス製の雨具を着ていたが、中は夏山用のシャツなどの軽装だったという。雪山遭難時に避難のために掘る「雪洞」を作った形跡はなかった。降籏隊長は「軽装備が事故につながった。雨の後に吹雪になり、一気に体温を奪われたのではないか」と話した。