更新日 2010年11月8日
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信じられないことですが、あなたの自宅のエアコンは一部の業者の不当な手抜き工事のおかげで、取り付けた時点で不良品になっている可能性があります。 高価な買い物を、不届きな販売店や取付業者のおかげで壊されてはたまりません。これから買う方も、もう取り付けてしまった方も、賢い消費者となって不法行為と闘いましょう。
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【新着情報】 2007/8/12 参考になるリンク集の改訂。その他一部表現を追加訂正し、新タイプの簡易真空ポンプ「ポケ★ロビ」について記載しました。 2007/8/5 掲示板を新タイプ(ツリー型)に変更しました。過去ログは移管しました。 |
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参考になるリンク集 目次 |
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1.工事でどこを手抜きされるか? | ||||
【エアコンの基本的な仕組み】 エアコンを据え付ける時は、室外機と室内機をパイプでつなぎますね。パイプには「入りと出」2本の銅管が入っていて冷媒のフロンで満たされています。 室外機で冷やされたフロンは入り側の銅パイプを通って室内機に入り、室内機で冷気を放出し、暖められて、再び出の銅管で室外機に戻って冷やされるのです。 ちなみにパイプには室内機に貯まってしまう結露水を排出するホースも一緒にまとめられています。 【取り付け前、冷媒のフロンはどこに入っているか?】 冷媒のフロンはガスですが、ボンベなどで詰められるのではありません。実はフロンは室外機の内部に詰められて出荷されています。高圧のためパイプの接続が終わったら、室外機のバルブを開ければ、フロンがパイプと室内機の中に満たされれます。ところで現在のエアコンでは、機械の構造上、また環境問題ヘ配慮から、フロンをバイブに満たす前に、パイプや室内機内の空気を抜いて真空にしてから、フロンを満たさなくてはなりません。手抜き問題は原因はここにあります!! |
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2.プシューーと音がしたら「手抜き工事」? | ||||
エアコン工事をすると終わり頃に「プシューーー」という吹き出し音を聞いた方は多いと思います。 パイプを接続した後、室外機に戻ってくるパイプに出口を開けておいて、室外機からフロンを放出すると、高圧のフロンは勢いよく放出され、室内機を満たして、室外機まで戻ってきます。この勢いでパイプ内の空気を大気に放出しようとするのです。これが「プシューー」という音の正体で空気が大気に放出(エアパージ)される音です。昔はこうしてエアコンを接続するのが普通でした。この方法を「フロンガス方式によるエアパージ」と言います。空気だけではなく、フロンも大気に放出されてしまうため、今は禁止されている方式です。 |
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3.なぜ「フロンガス方式によるエアパージ」は禁止されたか? | ||||
1.環境保護のため 10年ほど前から大気中のフロンがオゾンホールを形成するなど、環境に大きな悪影響を及ぼすことが分かってきました。そこでそれまでは放置されていたフロンの大気放出が禁止されたほか、フロンより影響が少ないと思われる代替フロンを使ったエアコンや冷蔵庫が普通になってきました。 エアコンに従来使われていたフロンはHCFC(R22)ですが、2004年から生産が大幅削減されることが決まっており、現在最新のエアコンから環境破壊が少ないと言われるHFC(R410A)と呼ばれる新冷媒使用に変わってきています。しかしいくら影響が少ないと言えども放出されない方が良いに決まっています。 ところが「フロンガス方式によるエアパージ」方法では空気が押し出される時に、どうしてもフロンも一緒に大気中に放出されてしまいますので、環境保護のため禁止されました。 |
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2.エアコンの構造上の問題 旧タイプフロンの機器に比べ、新触媒HFC(R410A)を使用したエアコンは、内部構造が繊細になっています。 もしも 「フロンガス方式によるエアパージ」で施工されると、どうしても配管内に空気か混ざってしまいます。夏の時期は湿気が高いため、空気中には微量な水分も含まれます。これが、マイナス数十度の冷媒によって微細な氷片となり、冷媒の流れを妨げたり、目詰まりを起こしたりする危険性が高まります。またこれらの影響は中長期的に現れ、エアコンの効きが悪くなったり、寿命を著しく短くしてしまいます。この事実はメーカーが仕様として確認し、環境保護の観点と相まって「やってはいけないこと」としてエアコン取付時の最重要事項として大きく明示されています。 |
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4.正しい工事「真空引きによるエアパージ」 | ||||
そこで現在推奨されているのが、真空ポンプを使ったエアパージです。 (左:真空ポンプを使った作業 画像その2)。 なおメーカー指定の真空に近い状態にするためには、通常15分間程度の真空ポンプ稼働時間が必要とされています。 15分程度ポンプを稼働した後に圧力計を見ると真空になったことが確認できます。 さらに数分放置して真空状態が持続するかチェックします。 またこの過程でもしも施工ミスなどで配管に穴があった場合は、圧力計の針が動きますので、容易に判明することができます。 パイプ内と室内機内が真空になった後は室外機内部のフロンを開放すれば、フロンが外気に放出されることも、大気が内部に入り込むこともありません。 |
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5.こんな当たり前の工事をなぜ手抜きするのでしょうか? | ||||
それは「わずか20分ほど間の施工時間を惜しむ事」につきます。 真空引きにはポンプの稼働と真空状態のチェックのため20分程度の余計に時間がかかります。業者さんはこれを惜しむのです。 確かに稼ぎ時の夏は工事も相次ぐでしょうから、時間は節約したいでしょう。しかし良心的な業者さんに聞くと「ポンプを稼働する時間は、テーピングや周辺掃除、用具の片づけなど別の作業をすればよいのだから、実質時間は変わらない」とも仰います。 忙しいからという理由で手抜きされて、高価なエアコンを不良品にされてはたまりません。 ただしこの問題を引き起こしているのは、あまりに過酷な価格競争により、業者さんを追い込んでいる販売店の問題も大きいと思います。 |
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6.手抜き工事を防ぐには? | ||||
ポイント1 当然ですが、「真空引きでやって下さるのですね?」と販売店にも業者さんにも確認することが第一です。その上で真空ポンプまたはそれに変わる機材を確認して下さい。ポンプはこんな形(真空ポンプのメーカーHP)です。 またポンプを稼働するには電源が必要ですから、業者さんは必ず「電源を貸して下さい」と言ってくるはずです。 ※屋根への取付などで電源がない場合は手動ポンプで作業する場合もあるそうです。でも大変な重労働だし、完全に真空引きができないため、通常は必ず、電動ポンプです。 ※ |
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ポイント2 真空ポンプは「ボコボコ、ゴトゴト」という空気を吸い出す稼働音がします。これが15分ほど続きます。 ポイント3 「フロンガス方式によるエアパージ」のような「プシューー」という音はしません。真空引き作業後ポンプを外したり、フロンを開放する際に一瞬「プシュッ」と小さな音がするだけです。 |
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ポイント3
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7.もしも手抜き工事をされたなら?・・・・もはや室外機交換しかありません | ||||
1.すぐに販売店に連絡し抗議しましょう。 一旦「フロンガス方式によるエアパージ」をされ運転してしまったら、すでに障害が発生していると考えなければなりません。こうなると室外機ごと交換してもらうしか方法はありません。 販売店が知識がなかったり、言を左右にして非を認めないようなら、メーカーのお客さま相談室に抗議しましょう。メーカーは仕様書で指示している事を無視されたわけですから、かならずあなたの味方になってくれます。 |
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2.消費者センターに届け、指導を要請しましょう。 ●東京都消費生活総合センター なお私感ですが、まさにこの瞬間にも不適当な工事のため、大気中に膨大なフロンが放出されているはずです。消費者センターは広報誌やHP等で、この事実を啓蒙すべきと考えますが、「消費者よりの届けがない」という理由で動いてくれません。皆さん一人一人の声で行政を動かしましょう。 |
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8.私の個人的な体験より。 | ||||
2003年の6月、最新型のエアコンを買いました。各種掲示板などで「エアコンの手抜き工事」が横行していることは知っていましたので、サービスに定評ある老舗の電気店で購入しました。しかも販売員に工事方法を確認しました。販売員は「当社はもちろんメーカー指定通りの方法でやっています」と明言してくれました。 こうなってはもう手遅れです。 すぐにメーカーに電話しました。メーカーの技術者によると「指定通りの工事でないと非常にまずい。場合によっては寿命が3分の1くらいに低下する可能性がある」と明言していました。 幸い販売店は非常に良識があり、即座に非を認め、室外機を取り替えとなりました。取り付け業者は「時間節約のために手を抜いた」と認めたそうです。
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9.当サイトについての連絡先 | ||||
サイト管理人メール なお私は素人ですので、技術的な質問にはお答えできません。 |
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10.掲示板 | ||||
情報交換掲示板を用意しました。良識に基づいた積極的な書き込みをお待ちしています。 ※ 2007/8/5新掲示板に移行しました。旧掲示板 のデータはすべて移行しました。 |
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