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虚偽引用の報告書、別の上司作成=検察審の議決誘導意図か―処分を検討・小沢氏事件

時事通信 5月5日(土)2時32分配信

 小沢一郎民主党元代表をめぐる政治資金規正法違反事件に絡み、元東京地検特捜部の田代政弘検事(45)が捜査報告書に虚偽の内容を記載した問題で、虚偽内容が引用され、検察審査会に提出された別の捜査報告書を作ったのは、作成者として署名した副部長ではなく、小沢元代表の起訴に積極的だった別の上司だったことが4日、関係者の話で分かった。
 この報告書は元代表の関与を強調する内容で、検察審による起訴議決の根拠の一つとされた。検察当局などは、当時の「積極派」の上司が議決に影響を与える狙いで作成した可能性があるとみて、人事上の処分を検討している。
 上司は事情聴取に、「議決を誘導する意図はなく、引用部分が虚偽だとも知らなかった」と供述しているという。
 田代検事は石川知裕衆院議員を事情聴取した直後に作成した捜査報告書に、同議員が勾留時の供述を維持した理由などについて虚偽の記載をした。
 関係者によると、虚偽内容が引用された副部長名義の報告書は、小沢元代表を石川議員らとの共謀に問えるかについて総合評価する内容で、田代検事作成の報告書などとともに検察審に提出された。共謀成立に否定的な要素も書かれていたが、虚偽内容部分にアンダーラインを引くなど、肯定的な要素が強調されていた。
 検察幹部はこの報告書について、「不起訴の理由を説明するのが本来で、通常とは違う」と指摘している。 

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最終更新:5月5日(土)2時33分

時事通信

 

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