ニュース詳細
エルピーダ 米企業支援で再建へ5月4日 19時46分
K10048963611_1205042321_1205042321
国の支援を受けながら経営が破綻して、会社更生法の適用を受けた、日本を代表する半導体メーカー「エルピーダメモリ」は、4日の入札で、再建の支援に当たる企業を、アメリカの大手半導体メーカー「マイクロンテクノロジー」に絞り、経営再建は外資の傘下で進められることになりました。
「エルピーダメモリ」は、デジタル製品に欠かせない「DRAM」と呼ばれる半導体を製造する国内唯一のメーカーですが、歴史的な円高などで価格競争力を失い、資金繰りのめどが立たなくなって、ことし2月に経営破綻し、会社更生法の適用を受けました。
再建に向けて、3つのグループが支援に名乗りを上げていましたが、エルピーダは、4日の入札で、支援企業をアメリカの大手半導体メーカー「マイクロンテクノロジー」に絞り込みました。
マイクロンは、およそ2000億円でエルピーダを傘下に収め、主力の広島工場などすべての生産拠点と従業員の雇用を維持する方針を示しているということです。
今月中にも最終的な契約を交わし、「更生計画」をことし8月までに東京地方裁判所に提出する見通しです。
エルピーダは、日立製作所、NEC、三菱電機のDRAM事業を統合し、公的資金を活用した300億円に上る資本増強を行うなど、国の支援も受けてきた、日本を代表する半導体メーカーですが、今後の再建は外資の傘下で進められることになりました。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|