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2012年5月4日17時9分

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報告書「虚偽と知らず提出」 陸山会事件で元特捜部長ら

図:虚偽の捜査報告書を検察審査会に提出した経緯拡大虚偽の捜査報告書を検察審査会に提出した経緯

 石川知裕衆院議員を取り調べた東京地検特捜部の検事が虚偽の捜査報告書を作成した問題で、佐久間達哉・元特捜部長(55)ら当時の特捜部の幹部が検察当局の調べに対し、「事実と異なる内容が記載されているとは知らないまま、検察審査会に提出した」と説明していることがわかった。

 審査会にこの報告書を提出した理由については、「特捜部の捜査結果をわかりやすく説明するためだった」という趣旨の説明をしているという。

 捜査報告書を作成したのは、田代政弘検事(45)=現・法務総合研究所教官。民主党の小沢一郎元代表について検察審査会が「起訴相当」と議決したのを受けた再捜査で、小沢氏の秘書だった石川議員を2010年5月17日に取り調べた。

 田代検事は、「検事から『11万人の選挙民の支持で議員になったのに、うそをつけば選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」と石川議員が語った――などの実際にはなかったやりとりを記載した佐久間元部長あての捜査報告書を作成。報告書は、検察審査会による2度目の審査に提出され、小沢氏の強制起訴を決める材料になった。

 関係者によると、佐久間元部長をはじめ当時の特捜部幹部は検察当局の調べに対し、いずれも「事実と異なる内容の捜査報告書だとは知らなかった」と説明。審査会に報告書を提出したのは、審査員を務める市民に対してわかりやすく説明するためだった、などと話しているという。

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