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hobonichi + a.
きのこの話。
 

今日のダーリン

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・チンパンジーたちのボスの地位争いを、
 ドキュメンタリー番組で見たことがあります。
 殴り合うとか、選挙をするとかじゃないわけです。
 勝負するんですよね、現役のボスと、挑戦者が。
 勝負って、どういうことをするのかというと、
 暴れるんです、とにかく。
 
 急に走り出して、木にぶら下がっておおいに揺さぶる。
 枝が折れたり葉っぱが飛び散ったりする。
 水辺にいって、傍らの岩や石をどんどん水に投げ込む。
 猛烈にしぶきが上がり、大きな音がする。
 こういうことを、みんなの見ている前でやって、
 どれだけ葉っぱを散らかしたかとか、
 大きな水しぶきを上げたかとかで、勝敗が決るわけです。
 
 かっこよく言えばですね、
 「サル自らが嵐になる」んですよ。
 より激しく大きく暴れたかで、ボスが決定する。
 そういうやり方だったんです。
 
 あの記録映像を見てからというもの、
 ロックスターたちのステージ上の動きであるとか、
 不良の方々の態度だとか、
 格闘技の戦士たちのパフォーマンスとかが、
 よく理解できるようになりました。
 「表現力」なんです、世界に対するね。
 大量の葉っぱを散らし、大きな水しぶきを上げ、
 「おいらは、これくらい自然に影響を与えられるぞ」
 ということを表現する‥‥これが原型なんですね。
 
 そう考えると、ちょっとワルな男たちの魅力ってやつも、
 わかるような気がしてきます。
 スポーツ選手でも、政治家でも、役者でも、
 目を離せないぞと思わせるような人がいますよね。
 それは、つまり「水しぶきがでかい」んです。
 そういう人たちは、無意識で
 ボスの座に挑んでいるのではないでしょうか。
 勝つにせよ敗けるにせよ、嵐を起しているわけです。
 よくも悪くも、人の目を惹きつけるのは、
 「表現しているもの」なんです。
 
今日も、「ほぼ日」にきてくれてありがとうございます。
「ほぼ日」は、どうしてか、嵐じゃないような気がします。
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