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'12/5/4

西風新都進出企業の補助拡充


 広島市は本年度から、市北西部の大規模開発エリア「ひろしま西風新都」(安佐南区、佐伯区)に進出する企業への補助金制度を充実させた。進出にかかった費用の一部に対する補助率を従来の20%から最大30%に、支給額の上限も2倍の10億円に引き上げる。市内の他地域より優遇し、停滞する開発に勢いをつける狙いだ。

 補助の対象は、進出企業の社屋や工場などの建設費と機械設備費。新たな補助率は市外に本社を置く企業が30%、市内に本社を置く企業が25%で、市外企業の引き上げ幅を大きくした。支給額の上限はいずれも従来の5億円から10億円にアップする。

 市はJR広島駅周辺地域(南区、東区)も西風新都と同様に補助金の上限を10億円と優遇するが、補助率は市外企業20%、市内企業15%。その他の地域は補助率は最大10%、上限5億円で、西風新都の優遇ぶりが際だつ。

 企業が早く補助金を受け取れるよう、支給方法も改めた。現在は営業開始後5年間で分割して支払う方式を採用している。西風新都に限り、営業開始から一括での受け取りも可能にした。

 西風新都の計画開発地区1400ヘクタールのうち完了したのはほぼ半分の674ヘクタール。135社が進出するものの、開発済みの産業用地の分譲率は81%にとどまる。市産業立地推進課は「企業が使いやすい制度に見直し、西風新都への誘致を強力に進める」としている。




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