'12/5/4
竹原で優雅なかぐや姫行列
竹原市本町の町並み保存地区一帯で3日、市内有数の祭り「たけはら竹まつり」が始まり、約1万人が繰り出した。かぐや姫の行列が観光客を引きつけ、特産の竹を使ったクラフトコーナーは子どもの人気を集めた。
市内の家事手伝い山口裕子さん(24)と呉市のアルバイト小出姫幻(かぐや)さん(21)がかぐや姫役。2人は赤や金色の衣装に身を包み、台車の上から見物客に笑顔を振りまいた。雅楽奏者の先導で古い町並みをゆっくりと進んだ。
クラフトコーナーでは、市竹工芸振興協会のメンバーが竹笛作りなどを指導。地酒を振る舞うコーナーにも人だかりができた。
呉市の主婦川口比冨見さん(67)は「ゆったりした雰囲気が落ち着きます」と散策を楽しんでいた。
まつりは市観光協会などでつくる実行委員会が主催。最終日の4日は、地元ゆかりの儒学者頼山陽を顕彰する神事や吟詠大会などがある。
【写真説明】台車に乗り、町並み保存地区を進むかぐや姫役の山口さん(左)と小出さん