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豪 中国念頭に基地機能強化へ
5月3日 21時34分

オーストラリア政府は、台頭する中国を念頭に、アメリカと連携して進めてきた国防態勢の見直しについて最終報告書をまとめ、太平洋に近い北部のダーウィンやインド洋に面したパースなどの基地機能を強化していく方針を示しました。

オーストラリアは、中国が軍事力の拡大を進めるアジア太平洋地域に、同盟国アメリカが国防戦略の重点をシフトさせるのに合わせて軍の配置の見直しを進めていて、3日、最終報告書を発表しました。それによりますと、中国やインド、東南アジアなどに近い北部や西部について、戦略的な重要性が増しているとしていて、太平洋に近いダーウィンなど北部の基地やインド洋に面した西部パースにある海軍基地のインフラ整備を進め、機能を強化していく必要があるとしています。
オーストラリアは、近年、アメリカとの軍事協力を急速に強化していて、北部ダーウィンでは、アメリカ海兵隊の駐留が先月から始まっています。
最終報告書の内容は、次の国防白書に反映されることになっていて、オーストラリア政府は、刻々と変化するアジア太平洋地域の安全保障環境に対応するため、国防白書の改訂を予定より1年早めて、来年前半とすることも合わせて発表しました。

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