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【全原発停止】電力危機到来か 大飯再稼働見通せず 今夏の電力需給は綱渡り
2012.5.5 01:09
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北海道電力の泊原発3号機(北海道泊村)が5日中に定期検査入りし、国内の商用原発すべてが停止する「原発ゼロ」が現実のものとなる。頼みの綱だった関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働も見通せず、深刻な電力不足が懸念される関電管内では計画停電が現実味を帯びる。長期化すれば、全国的な“電力危機”に発展する可能性も否定できない。
「ゼロの可能性もある」
枝野経産相は3日のテレビ番組収録でこう語り、関電の大飯原発が再稼働できず、今夏を原発ゼロで乗り切らなければならない可能性を示し、関電管内で「計画停電の計画をたてる必要がある」とした。
枝野経産相が大飯原発の安全性と再稼働の必要性を判断した先月13日の時点では「7月までに理解をいただければありがたい」としていたが、早くも原発ゼロの長期化を事実上認めざる得ない状況に追い込まれた格好だ。大飯原発の再稼働が遅れれば、他原発の再稼働のスケジュールもすべて後ずれする。
原発ゼロのまま猛暑になった場合、政府の需給検証委員会は日本全体で0・4%の電力不足になると試算している。電力会社は気温上昇などに備えて最低3%の供給力の余裕を持つべきだとされることを考えれば、事態は深刻だ。
なかでも原発依存度が高い関電管内での電力不足は16・3%に達する。
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