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政治
【全原発停止】こじらせたのは誰か? 場当たり、不作為、責任転嫁… 重い民主党政権の罪
その菅内閣で官房長官として「片棒を担いだ」のが枝野幸男経産相だ。当時は菅氏の暴走の「歯止め役」を演じていたが、経産相就任後、支離滅裂な言動で混乱を助長した。
「原発の再稼働に現時点では反対だ」。4月2日、関西電力大飯原発再稼働について参院予算委でいきなりこう断言。理解が必要な地元の範囲についても「日本全国が地元だ」と述べ、一気にハードルを上げた。
これらの発言は直後に翻したが、15日には「原発が一瞬ゼロになる」と言い放ち、やはり訂正した。原発再稼働の責めを負いたくないのか。枝野氏の言動には、電力会社や地元に責任転嫁しようという意図が常に透けてみえる。
では任命権者の野田佳彦首相は何をしていたのか。
「政府をあげて説明し、理解を得る。私も先頭に立たなければいけない」
東日本大震災1周年の3月11日の記者会見で再稼働への意気込みをこう語ったが、その後も説明責任は果たしていない。
そもそも枝野氏の経産相起用がミスキャストだといえるが、首相の頭の中は消費税増税しかないようにみえ、枝野氏の「指導係」は、民主党の仙谷由人政調会長代行に任せっきりだ。
首相は30日、訪米先で同行記者団に、再稼働せずに今夏を乗り切れるかどうかを問われ、こう答えた。
「全く理解をいただけないなら大変だと思うが、そういう選択肢はもちろんあると思います…」
驚くべき責任感のなさ。首相の「不作為」は、前首相の邪(よこしま)な「作為」に匹敵するほど罪深い。
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