政治【全原発停止】こじらせたのは誰か? 場当たり、不作為、責任転嫁… 重い民主党政権の罪+(1/2ページ)(2012.5.4 22:04

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【全原発停止】
こじらせたのは誰か? 場当たり、不作為、責任転嫁… 重い民主党政権の罪

2012.5.4 22:04 (1/2ページ)エネルギー

 夏を控え、電力供給に大きな不安を残したまま、42年ぶりに全原発が5日中に停止する。再稼働への批判を恐れるあまり、場当たり的かつ支離滅裂な対応を続けて国民の不安をあおった民主党政権はその責任を免れない。(千葉倫之)

 「原発がなくてもやっていける社会を実現する。これがわが国の目指すべき方向だと考えるに至った…」

 昨年7月13日、菅直人首相(当時)は唐突に「脱原発」を宣言した。6月に衆院での内閣不信任決議案可決を回避しようと「偽りの退陣表明」をし、政権はすでに死に体。この「脱原発宣言」が延命術であることは疑いようがなかった。

 伏線はあった。菅氏は5月6日、法的根拠もなく中部電力浜岡原発の停止を要請した。6月18日に海江田万里経済産業相(同)が「原発安全宣言」を出したにもかかわらず、7月6日には再稼働条件としてストレステストを持ち出し、地元合意を得ていた九州電力玄海原発の再稼働に「待った」をかけた。その後も菅氏は「脱原発解散」をちらつかせ政権延命を図った。

 国家の命運を握るエネルギー政策はこのように政局的な思惑で大きくねじ曲げられたが、菅氏に罪の意識はみじんもない。今年2月に民主党最高顧問(新エネルギー政策担当)に就任した菅氏は4月に「脱原発ロードマップの会」を発足させ「次の国政選挙で国民の大きな選択肢になるよう運動を広げたい」と断じた。

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