ニュース詳細
財務相 アジア支援の基金に拠出表明5月4日 17時1分
安住財務大臣は、フィリピンのマニラで開かれている、アジア開発銀行の年次総会で演説し、アジア域内で所得の低い国々を支援するための基金に、1500億円余りの資金を拠出する方針を表明しました。
アジア開発銀行の年次総会は、67の国と地域から財務相らが出席して、4日からフィリピンのマニラで始まりました。
安住財務大臣は演説で、「東日本大震災からの復旧・復興への対応や、厳しい経済・財政状況のなか、アジアの貧困削減に貢献するため協力する」と述べ、アジア開発銀行が設けている、アジア域内で所得が低い国々を支援するための基金に、1500億円余りの資金を拠出する方針を表明しました。
この基金は、インフラ整備や教育などを支援するため、低金利で融資を行うもので、ヨーロッパの信用不安の影響で、民間の金融機関が途上国向けの融資に慎重になったことなどから、利用が増えています。
アジア開発銀行は今回の総会で、基金をおよそ1兆円積み増す方針ですが、日本の拠出額は加盟国で最大となる見通しです。
安住大臣は「資金を有効に活用し、アジアの貧困対策や開発に向け、着実に効果を生み出していただきたい」と述べました。
アジア開発銀行の総会は5日まで開かれ、貧困や環境問題、貿易の促進策などについて意見を交わす見通しです。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|