原発稼働ゼロ:泊3号機も5日に 国内全て停止で夏突入へ

毎日新聞 2012年05月04日 19時33分(最終更新 05月04日 20時11分)

5日に停止予定の北海道電力泊原発3号機(奥右)。小雨の中、原発を望む海岸で釣りを楽しむ人がいた。後方はニセコ連山=北海道泊村で2012年5月4日午後2時6分、貝塚太一撮影
5日に停止予定の北海道電力泊原発3号機(奥右)。小雨の中、原発を望む海岸で釣りを楽しむ人がいた。後方はニセコ連山=北海道泊村で2012年5月4日午後2時6分、貝塚太一撮影

 北海道電力は5日深夜、泊原発3号機(北海道泊村、出力91.2万キロワット)の運転を停止し、定期検査(定検)に入る。国内の原発は東京電力福島第1原発事故以降、次々と停止し、現在ある50基の中で泊3号機は最後。原発を全て停止したまま夏を迎える可能性が高まっている。

 北電によると、5日午後5時ごろから原子炉に制御棒を入れて出力を下げ始め、同11時ごろに発電を停止する。定検で燃料集合体157体のうち約40体を取り換え、設備を検査。ここまで約2カ月半かかる見込みだ。

 その後、再稼働に必要な安全評価(ストレステスト)の1次評価に入る。既に停止している1、2号機は、北電から1次評価の提出を受けた国が審査中だが、終了時期は見通しが立っていない。周囲の活断層による影響調査も長期化する様相だ。【鈴木梢】

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