MPC-HCの基本的な使い方
スタートメニューまたはデスクトップのアイコンからMPC-HCを起動すると、メインウインドウが表示される。非常にシンプルなUIなので操作方法はすぐに分かるだろう。シークバー下にあるコントロール部分は左から「再生」「一時停止」「停止」「前へ」「再生速度減少」「再生速度増加」「次へ」「コマ送り」「ミュート」「ボリューム」となっている。「前へ」と「次へ」のボタンは、複数動画の連続再生時だとファイル間の移動になるが、DVDなどの再生時にはチャプタやタイトル間での移動となる(図7)。
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図7 シンプルなUIなので操作はとても簡単だ
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動画は、ウインドウにファイルをドラッグ&ドロップするか、メニューバーの「ファイル」−「クイック再生」をクリックしてファイルを選ぶことで再生できる。また、メニューバーの「ファイル」で「最近使ったファイル」を選び、再生履歴から動画を選択することも可能である。光学ドライブに挿入したDVDやBDを再生するときはメニューバーの「ファイル」−「ディスクを開く」からドライブを選択するとよい(図8、9)。
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図8 動画ファイルをウインドウにドラッグ&ドロップすると再生される
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図9 「クイック再生」や「ディスクを開く」から再生することもできる
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動画が読み込まれると、ウインドウのサイズが映像の解像度に追従して変更される。サイズは、メニューバーの「表示」−「拡大/縮小」から映像の表示倍率を選択することで変えられる。もしくはウインドウ自体をマウスで拡大縮小することでも変更可能だ。この場合はウインドウに合わせて映像の大きさも自動で調整される(図10)。
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図10 ウインドウのサイズは「拡大/縮小」またはウインドウのドラッグで行える
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複数動画の連続再生を行うにはメニューバーの「表示」−「プレイリスト」にチェックを入れてプレイリストを表示する。続けて、プレイリストにファイルをドラッグ&ドロップすることで次に開くファイルを登録可能だ。プレイリスト上でドラッグ&ドロップすることで再生順序を変更することもできる(図11)。
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図11 表示したプレイリストにファイルをドラッグ&ドロップすると連続再生できる
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デフォルトの設定だとプレイリストは映像表示エリアの下部に表示されるが、左端に2本線で表示されるハンドル部分をドラッグすることでエリアの上下左右に移動可能だ。メインウインドウから切り離し、独自のウインドウとして表示することもできる。通常はWMPのようにエリア右に配置しておくのがおすすめだ(図12)。
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図12 ハンドルをドラッグするとプレイリストを独自のウインドウにできる
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DVD再生時のチャプタ移動やルートメニュー画面の表示、字幕の切り替えなどはメニューバーの「操作」から行える(図13)。
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図13 チャプター間のジャンプやメニューの表示は「操作」から行う
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動画の再生中にメニューバーの「お気に入り」−「お気に入りに追加」を選ぶと、動画のパスと再生開始位置をMPC-HCに記録できる。登録した動画はメニューバーの「お気に入り」から素早く開ける。幾度も再生したい動画は登録しておくとよいだろう(図14)。
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図14 お気に入りに追加しておくと次回以降の再生が楽になる
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メニューバーの「表示」−「フルスクリーン」または、映像表示エリアで右クリックして表示されるコンテキストメニューから「フルスクリーン」を選択すると、動画をフルスクリーン再生できる。フルスクリーンにするとコントロール部分は表示されなくなるが、画面下部にマウスカーソルを移動すると自動的に表示される。フルスクリーンからウインドウへ戻るにはキーボードの「Esc」キーを押すか、コンテキストメニューから「フルスクリーン」のチェックを外せばよい。コンテキストメニューからはほかにもメニューバーに割り当てられたさまざまな操作を実行可能だ(図15)。
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図15 フルスクリーンの有効/無効は右クリックから行うとよい
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動画のスクリーンショットを保存したいときは、動画の再生中にメニューバーの「ファイル」−「画像を保存」を選択する。一時停止してコマ送りしながら行うと撮影するフレームを指定しやすい。また、メニューバーの「ファイル」−「サムネイルを保存」を選ぶと、図16のようなサムネイル画像を作成できる。画像の形式は.bmp/.png/.jpgの3種類から選択する。いずれの場合も、正常に画像が保存できない場合は、次ページで紹介するレンダラの設定を見直してほしい。
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図16 保存したサムネイルのサンプル画像
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