【8月の電力供給】北海道、関西、九州で不足 10年並み猛暑を想定 検証委、節電を反映
政府は23日、今夏の電力需給見通しを点検する需給検証委員会の初会合を開き、全原発が再稼働しないまま2010年並みの猛暑となった場合、今年8月には北海道、関西、九州の3電力管内が電力不足に陥るとの見通しを取りまとめた。3社は最大の需要に対する供給力が3~16%足りなくなる。 中部電力など6社は供給力が需要を上回る見通しだが、9社合計(沖縄電力除く)では0・4%の不足となる。
需給見通しは、東京電力福島第1原発事故後に家庭や企業で定着した節電を反映させた。委員会は有識者による検証を進めて5月中に結論をまとめ、今夏の節電対策につなげる。
関西電力大飯原発3、4号機(福井県)などの再稼働に見通しが立っていない現状を踏まえ、政府が昨年以上の節電に取り組むよう西日本を中心に要請する可能性が出てきた。
需給見通しは電力各社が試算。大飯原発を抱える関西電力の電力不足は16・3%となる。節電効果を織り込んで従来見通しの18・4%からは改善したものの、依然として大幅な不足となる。北海道電力は3・1%の不足、九州電力は3・7%の不足と予測した。
電力各社は安定供給のために供給力が最大需要を3%上回ることが望ましいとしているが、東北、四国の2電力は3%を下回ると試算。各社の発表によると、北海道、関西、九州の3電力は7月も電力不足となる。四国電力は8月の供給力が需要を上回る一方、7月には1・0%の不足に落ち込むと見込んだ。
周波数が同じ60ヘルツで電力の融通がしやすい中部、関西、北陸、中国、四国、九州の6電力の合計では8月は3・6%の不足となる。供給力に比較的余裕のある中部電力の担当者は会合で、管内の需要が想定より少なければ、関西電力など他社に最大限融通する方針を表明。供給余力(予備率)3%の確保にこだわらない考えを示した。
会合では、関西電力は節電効果を他の電力会社より小さく見積もっているとの指摘が有識者から相次いだ。出席した産業界代表は、労使関係や事業計画に影響が出るため節電対策を早期に策定するよう訴えた。
(2012年4月23日、共同通信)
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